秩父の繭
県内絹の復権目指し、ブランド繭で着物
川越のNPO /埼玉
3月8日12時1分配信 毎日新聞
NPO法人「川越きもの散歩」(藤井美登利代表理事)が、国内第2位の養蚕農家数(114戸、07年度)を誇る県内の絹を再評価しようと、秩父特産のブランド繭「いろどり」を使った和服作りに取り組んでいる。
「きもの散歩」は普段着としての和服の復興を目指し02年に設立。今年2月中旬にNPO化した。
藤井さんらは昨夏に「いろどり」での着物制作を決め、約10キロを購入した。淡いササ色をしているのが特徴で、生糸は通常のものより摩擦に強いという。会のメンバー4人が自分で草木染めした糸を使って、本庄市の織物業者に織ってもらった。いずれもつややかな光沢があり、見事な出来栄えという。着物は6月ごろに完成予定だ。
「かつて、自宅で飼った蚕の繭で家族の普段着を作っていた時代がある。その伝統をたくさんの人に体験してほしい」と藤井さん。この繭で着物を作りたい人を募集している。「きもの散歩」が6月と9月に開催する養蚕農家の見学会参加が条件。手織りなら1反あたり約10万円が必要。問い合わせは「川越きもの散歩」(電話090・4677・8587)。【岸本悠】

