シルクのような美肌を
繭の洗顔グッズ販売
宮城県丸森町
3月5日11時7分配信 河北新報
宮城県丸森町大張地区の住民グループ「まゆっこ・かきっこ」(鎌田実会長、会員22人)は、蚕の繭を使った美肌グッズを販売している。町の伝統産業である養蚕の可能性をシルク製品以外にも広げ、後世に伝えていこうと頑張っている。
商品名は「おこさまボール」。洗顔後や入浴時に、指にはめて使う。水分を含ませてひじやひざ、顔をこすると、古い角質が取れて、つるつる、すべすべになるのがセールスポイントだ。
地元では、「お蚕様」が転化して「おこさま」と呼ばれることから名付けられた。繭の端を切り取り、指が入るようにしたシンプルなつくり。繭には「セリシン」というタンパク質が含まれており、優しくこすれるというだけでなく、肌に良いという。
昔から、「繭を扱う女性の手はきれいだ」と地区で言われてきたことに着目し、2003年に商品化した。
会員の1人で、美容室を営む大槻静江さん(61)は「ナイロンたわしでこすった後のようにカサカサになることがない。肌も柔らかくなった感じがする」とアピールする。
町産業観光課によると、昭和20年代には町内に約2000戸の養蚕農家があったが、昨年は10戸にまで激減。粗生産額もピークの1979年の12億円が、近年は1000万円程度と大幅に落ち込んでいる。化学繊維の台頭と輸入品の増加が影響したという。
おこさまボールは10個入りで300円。2、3回使用できる。斎理屋敷など町内4カ所の観光施設で販売している。連絡先は鎌田会長0224(75)2855。

