2009年03月04日

6.糖尿病は薬で治せない病気(1)

boom45



【糖尿病で日本は滅びる】


医薬ジャーナリスト 長谷川淳一

6.糖尿病は薬で治せない病気(1)

 多くの医者が糖尿病患者に対して言わないこと。
 それは、「糖尿病は治りませんよ」というひと言。「治らない」なんて言われたら誰でも落ち込む。だから多くの医者はそんなこと言わない。「血糖値をしっかりコントロールして治しましょうね」と励ます。
 

しかし実際は、糖尿病が一度でも発症した人は一生治らないと思う方がいい。


 え?糖尿病に効く飲み薬があるじゃないかって?
 たとえば「SU剤」と呼ばれる薬。商品名で言えばオイグルコン、ダオニール、アマリール、グリミクロン、アベマイド、メリトス・・・
(SU剤と同じ様な作用で即効型の医薬品にはファスティック、スターシスなどがある。)


 

SU剤は膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促すことによって血糖値を下げる。
 糖尿病患者がSU剤を飲めば、とりあえずインスリンが分泌されて血糖値が下がる。しかし、そもそも糖尿病を発症した人の膵臓はそれまで散々酷使されてきたのだ。精一杯頑張って頑張ってインスリンを分泌してきたけれど、とうとう疲弊してしまい血糖値を十分コントロールするだけの量のインスリンを出せなくなってしまった膵臓・・・その膵臓に対して更にムチ打ってインスリン分泌を促す薬がSU剤だ。
 だからSU剤を服用していると、ほとんどのケースで徐々に効果が薄くなっていき最後には効かなくなってしまう。SU剤を服用している患者の多くはいくら食事療法・運動療法を頑張っても、徐々に薬の量が一錠から二錠、三錠へと増えていく。

 

食後、あるいは空腹時に血糖値が上がってしまうのが糖尿病患者だ。それでなくても膵臓に負担を与えているのに、なおもその上負担を与えるのがSU剤なので、膵臓は休まることなく益々疲弊してしまう。
 SU剤を服用していると、服用初期には血糖コントロールがうまくいくので、「糖尿病が改善した」と勘違いして、「少々の過食・過飲は許される」と甘く考えてしまう。
 実際は糖尿病が改善したのではなく、血糖値のコントロールが一時的にうまくいってるだけのことだ。

 SU剤を血糖値の一時的なコントロールに利用するのはいいが、それで勘違いして糖尿病を悪化させてしまっては元も子もない。
 「糖尿病を治す薬はない!」ということを肝に銘じておこう。そして今からでも生活習慣の改善に真剣に取り組もうではないか。



医薬ジャーナリスト・長谷川淳一氏のご厚意により、
ウェブマガジンサイトである
boom45(http://www.boom45.jp/)から
「糖尿病で日本は滅びる」というコラムを転載しています。

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